
AIJ 昭島青年経営者クラブ

ご挨拶
笹川直前理事長より、バトンを受け継ぎ第58代理事長として、今年度のスローガンを「思考創造・真剣努力」といたしました。これからの時代に向けた新たな取組みを行い、多くの会員が当会の目的「経営者としての資質向上・会員相互の親睦」を体現できるよう、如何なる障壁にも相対し、熟慮・工夫を重ね、真摯に粘り強く取り組む所存です。
昭島青年経営者クラブは今年、五十八周年を迎えました。「企業経営者としての資質向上、会員相互の親睦」を目的に三十一名の会員が活動を行っております。近年は、新型コロナウィルスの影響により、多くの例会をリモート開催して参りました。二〇二一年にワクチン接種が進み、コロナ禍での我々の活動も新たなる局面へ向かうこととなります。当会の先輩方が築き上げて来られたAIJの伝統に現役会員の思考創造を掛け合わせ、コロナ対策とAIJ活動の両立を目指す一年にしていきます。そのために必要な施策は積極的に実行していく決意です。
今年度はくじら祭が五十周年となります。三年ぶりの開催そして、感染症対策という大きな命題がございます。関連諸団体の皆様と共にくじら祭を盛り上げるため、会員の英知を集結して準備を進めていきたいと考えております。
兄弟会である山梨青年工業会の皆様との交流は毎年、当会に大きな刺激を与えてくださっています。今年度も切磋琢磨し合える例会を開催し、両会の親睦と発展へと繋げていきます。
結びとなりますが、日々の活動に深い理解をいただいている会員のご家族、特別会員、賛助会員、関係諸団体の皆様におかれましては、今までと同様のご理解とご指導ご鞭撻を頂けます様お願い申し上げ、挨拶に代えさせていただきます。一年間、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

『思考創造・真剣努力』
はじめに」
なぜAIJにいるのか。会員それぞれに目的があるはずと思います。何を求めて入会したのか。たった一つの強い志は心を変え、それは行動へと突き動かしてくれます。志が見つからないなら、志を持つ仲間と共に行動をしてみて欲しい。AIJには、心の根幹を揺さぶる程の熱い志を持った同世代の仲間がいます。自ずと刺激を受けられる環境に身を投じて、それを継続し、自らが体験すれば必ず志が見つかります。
「AIJの目的と事業」
当会に入会し右も左もわからない、やることだらけで忙しい。入会当初、私はそんなことばかり考えていました。しかし、役割を与えられ不完全ながらもなんとか役職をやりきり、AIJ活動を続けていると見えてくるものがありました。その後の活動の中で、同じ立場で苦労している人の気持ちがわかるようになりました。逆に、同じ立場で十二分に力を発揮している会員の努力が見えるようになりました。会が発足してから57年、毎年それぞれの理事や部長が苦労して作り上げてきたもの、時代が違うので全く同じ苦労とは言えませんが、役職を担ってきた人にだけわかるその気持ち。事業作りを行う過程の中に経営者としての学びや気づきがあります。
又、苦労の中で、励まし助けてくれる仲間とのかけがえのない関係性が生まれ、共に分かち合った苦労を労い、語り合う、その中に新の懇親が生まれるものと考えています。そしてその関係は信頼へと形を変えます。
当会の目的は「企業経営者としての資質を高め、会員相互の親睦をはかること」です。
この目的を体現するために毎月の例会があります。参加した会員が、「携わって勉強になった、参加して良かった、意味があった」と思える事業・例会作りをし、目的の実現に向けた行動を採ることが理事・部室委員長には求められます。
「目的を理解した組織に」
AIJ活動の根幹は毎月の例会にあります。例会を開くために理事会・四役会・部室委員会が組織され、毎月活動を行います。これらの集会には、それぞれの取り仕切る役割をもつ者がいて、事前にその会議内容の方向性や落としどころを決めておくことや集会資料作成等の下準備が必要となります。理事会で言えば、四役や起案書を上程する理事、四役会では、協議資料や事前情報を取りまとめる専務理事、部室委員会は、部室委員長・副・担当副理事長がこれに当たります。取り仕切る者は、集会の前に、ある程度の方向性を取り決めた上で会に臨みます。集会時に方向性の整っていない起案については、審議の対象にすらならないこともあります。時間を作って集まっている会員に時間の無駄だと思われるようでは、準備が不足している証拠であるためです。仲間のためにも、真剣に努力する必要があるのです。そして、参加メンバーにその方向性について多数決にて承認をもらう。これが会合の基本的な流れになります。決定した内容についてはその成功に向けて会員は、労を惜しまず協力します。この一連の流れの根幹は会の目的に起因しています。
「時代が変わっても、変わらないもの…」
コロナの影響により、例会の中止や規模縮小、又Zoomを利用した例会の開催を行うなど、当会は出来る限りの運営を行ってきています。未だ渦中ではありますが、我々が見据えなければならないのは、コロナ後の社会にどのように対応していくのかということである。渦中において、新たに注目されたリモートネットワーク等のイノベーションは社会生活様式をも変革してきています。
しかしながら、AIJが変えてはいけないものがあります。それは事業活動の中で、根幹である当会の目的「資質向上」の実現のため真剣に努力をし、そして達成感を共有しやその労をねぎらい「親睦」へと繋げて、互いの信頼関係を深めていくことです。AIJのこのアイデンティティーは絶対死守しなければなりません。
一方で、経営者の学び舎として今後も継続して活動を行うために、変えなくてはならないものも出てきます。時にそれは過去から行ってきた慣習を変えてなくてはならないこともあります。明日、地震が来るのをわかっていたら、何かを備えるはずです。正会員同士が集まれない状況下ではリモートワークによる例会の運営を2020年度より行っています。リモートワークでは例会特有の緊張した空気をなかなか味わうことができない、出欠の取り方等があいまいになっていること等、運営の中で見えてきている課題があります。又、当会の醍醐味が少し薄らいでしまう側面も否めません。ですが、例会を中止にするよりかはましです。今後、集まっての集会が出来るようになったとしても、今までのような、準備や運営はもうできないかもしれません。従前の懇親会のやり方ではもう通用しないかもしれません。それでも、できることがあるはずです。ひょっとすると、過去よりももっとAIJの目的に適した運営方法が見つかるかもしれません。リモートツールを使わなくても、運営する手法が見つかるかもしれません。今こそ、AIJ会員の英知を結集し、当会の未来を思考創造していきましょう。
「最後に」
非常に難しい課題が目の前にあります。完全に抗うことが無理な課題を前にして、我々には何ができるのか。現実から決して目を背けず相対し、焦らず、近い未来に訪れる新たな社会常識に一歩早く調和していける組織に変容していくこと、これを2022年の会としての命題の一つに掲げ、「思考創造・真剣努力」を合言葉に事業を作り上げ、今後の60周年、当会の未来に向けた礎を築いていきましょう。